詩人:中村真生子 | [投票][編集] |
九州に出雲の神・大国主命を
主祭神とした神社がある。
宮崎県の中ほど
日向湾にほど近いところにある
都農神社である。
社伝によると
神武天皇が祭神を祀ったという。
摂社に祀ってあるのは
スサノオ命と
スサノオ命の義父母にあたる
アシナヅチ命・テナヅチ命。
末社の熊野神社には
ククリヒメ神が祀られていた。
ククリヒメ神は『日本書紀』の一書に
あの世とこの世の境目である黄泉平坂で
イザナギ命とイザナミ命の
争いを収めた神として登場する。
神社の由来や祭神は
歴史の中で変遷を
余儀なくされたところも少なくないが
それを含め
神社は私たちにさまざまなことを伝え
問いかける。
「人々が歩んできた道は
いかなる道であったか」
そして
「お前はいかに
歩もうとしているのか」
と。
都農(つの)神社(宮崎県児湯郡都農町川北13294 )