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中村真生子の部屋


[204] 岸辺の朝
詩人:中村真生子 [投票][編集]


早朝、岸辺に佇む。

1日目は日の出の

美しさに心奪われる。

2日目は水面と足元に

虫たちの営みに出会う。

3日目は川底に

砂模様の魚を見つける。

4日目は山並みの

美しさに魅せられる。

同じ頃

同じ場所に佇みながら

心に映る風景は

少しずつ違ってくる。

第一印象から細部へ

細部から深部へ

深部から全体へ。

印象は少しずつ食べられ

心の一部となっていく。


2012/08/25 (Sat)

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