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中村真生子の部屋


[206] 刻みこまれた子守唄
詩人:中村真生子 [投票][得票][編集]


母なる大地から

生まれたばかりの太陽は

赤子のごとく瑞々しく…。

やがて高みを目指して

父なる空へと駆け上がる。

幼子のように瞳を輝かせながら…。

そして先祖の眠る彼岸へと

伏し目がちに沈んでいく…。

その間に

生きとし生いける

すべてのものを育みながら…。

だたそれだけを

毎日毎日行うことで…。

鳥は舞い

魚は跳ね

あるものは糸を垂れ

またあるものは走る。

刻みこまれた

子守唄をそれぞれの胸に…。


2012/08/27 (Mon)

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