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中村真生子の部屋


[37] 折れたアネモネ
詩人:中村真生子 [投票][得票][編集]

何度も雪をかぶり
すっぽり雪に埋もれもし
それでもしゃんと背筋を
伸ばしていたアネモネが
春を目の前に
風で折れてしまった。
添え木に寄りかからせていたが
今朝見ると
後から咲いたアネモネに
折れた体を預け
頬を寄せあいながら咲いていた。
互いが互いを愛しむように…。
今この時を愛しむように…。

2012/03/05 (Mon)

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