朝食事の準備をする。いつもと同じような朝。ネギを刻みながらけれど今日はもう二度とないことをふと思う。だからというわけではないがだからというわけであるからかもしれないが卵焼きにネギに加えてじゃこを入れてみる。少し多めに。窓の向こうには絹織物のひだのような雲…。雲も春の装いか。
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