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中村真生子の部屋


[40] 三度目の出会い
詩人:中村真生子 [投票][編集]

かつて扉をたたいた時

扉は固く閉ざされていた。

再度、扉をたたいた時

扉は少しだけ開いた。

けれどすぐに閉ざされた。

三度、扉をたたいた時

扉は中に入れるだけ開いた。

そして一歩踏み入れた。

目が慣れてきて

映し出されたのは

見覚えのある風景だった。

どの扉もどの壁も…。

今度はうちからたたくのだ。

たくさんの扉を開けて

光と風を入れ

自分から自由になるために…。

2012/03/09 (Fri)

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