詩人:康介 | [投票][編集] |
何かを傷つけてしか知ることができないものがあるなら
何かを知るために他の何かを傷つけることしかできないのなら
それが生きる限り続くのならば
せめて 優しくありたい
どんなに苦しくても傷つけてしまったものたちのために
絶対弱音は吐きたくない
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僕は寒いのが苦手なのだけれど
寒いのも悪くないんじゃないかと思う
だって寒さがないと
あったかいものをあったかいって思えなくなっちゃうでしょう
暖かい春 暑い夏 大切に思えないでしょう
僕は暑いのも苦手なのだけれども
暑いのも悪くないんじゃないかと思う
だって暑さがないと
つめたいものをつめたいって思えなくなっちゃうでしょう
涼しい秋 寒い冬 大切に思えないでしょう
寒い冬にはあったかい肉まん食べて
暑い夏にはつめたいアイス食べて
一日一日を大切に生きていきたいと思う
詩人:康介 | [投票][編集] |
世界で一番尊敬しています
姉であるあなたのことを
世界で一番憎んでおります
姉であるあなたのことを
僕という欠陥品
あなたという完成品
何でも僕より完璧にこなすあなた
誰にでも好かれ 愛想もいいあなた
僕からたくさんのものを奪ったあなた
でも僕にはあなたの罪を責めることはできない
あなたの傷に 気づけなかった僕には
詩人:康介 | [投票][編集] |
『死ね』
『死ね』『死ね』『死ね』
他人をこんな言葉でののしって 傷つけて
傷つけて 傷つけて
傷つければ傷つけるほど
それは自分に撥ね返ってくる気がして
『死ね』という言葉が
急に怖くなったんだ
詩人:康介 | [投票][編集] |
二十二年という長い月日
あなたはたくさん苦しんだ
風呂に入るのもはばかられ
毎日 油のような薬をぬったくり
服はすぐ血まみれ
顔色も悪く
床に皮膚が剥がれ落ち
あなたは毎晩呻き声をあげる
わたしはあなたに何もしてあげられなかった
あなたはわたしに
苦しみを分かちあうことも
あなたの前で泣くことも
許してはくれなかった
でも あなたはつよかった
この二十二年 生きるだけでも大変だったでしょう
あなたはもうわたしの元にはおらず
社会の中に飛び出してしまった
そのぼろぼろの体で 必死に 必死に闘っている
わたしにはその背中を見守ることしかできないのです
詩人:康介 | [投票][編集] |
疑うなんて誰にでもできること
だから 君には信じてほしいと思う
バカと呼ばれようとも
単純と言われようとも
信じてあげられる人になってほしい
それはきっと 誰かの力になるはずだから