重い荷物 掲げて一人 森へ向かう彼の仕事は木を切ること 一日中 人と話さないなんてざら良い木を求めて 遠くの町でも どこへでもふと 彼は島に辿り着く人がいない 猫だけが住む「猫の島」そんな島の深い森 彼は一人 ただひたすら木を切っている木々に穏やかな陽射しが射すいつしか日が沈み 夜空には綺麗な満月が浮かぶ目が蒼い黒猫が 木々の間から彼を見つめる私は視線に気づかぬ素振りで誰かを想って 月を眺めている
[前頁] [マッカートニーの部屋] [次頁]