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華亥羅区凶の部屋


[22] 二番目の夢(救いの魔の手)
詩人:華亥羅区凶 [投票][編集]

響き渡る奇声

木霊する断末魔

叫び出したくなる恐怖に


いつか見た白に
染められた建物
血涙に濡れる
純白のドレス

何時か失うのなら
もう得たくもない

不安だけなら辛くない
余裕を知らないから

不幸だけなら怖くない
幸せを知らないから

永遠だけなら寂しくない
限られた時を知らないから


一人なら痛くない

誰にも傷付けられない

誰も傷付けない
から…


一人で黒いマントを巻き付けて星空すら隠し

一人なら
何も知らねば
きっと…


喜んでくれる人の居ない
悲しんでくれる人の居ない

真っ暗なマントをはおり一人…



絶望に飲み込まれ
何時か夢を見るだろう

巨大な優しさに感じる
恐怖の夢を…


 

2004/01/30 (Fri)

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