ホーム > 詩人の部屋 > 梅宮の部屋 > ニライカナイ

梅宮の部屋


[23] ニライカナイ
詩人:梅宮 [投票][得票][編集]

天を衝く木々 影黒く
隙間に刺す白き定規
遥か足元で私が笑う
岩間を梳く清流冷たく
跳ねる稚魚は水と同じ色
淡く香る花々の 小さきは星のやうで
花粉を運ぶ虫たちが 遠く行き交う
君の頬は赤く 生くる血潮の眩しさよ
狭き世界にありて尚
広大な夢を見る 仔 らの
在ると疑わざりし明日の約束
今は見えねど
やがてまた そこに往く

2021/02/13 (Sat)

前頁] [梅宮の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -