詩人:さらら | [投票][編集] |
ペットボトルのなか
砂と貝殻
揺らすと波 聴こえるよと
ここでいってしまい
誰かが
ペットボトルなかに砂と
貝殻いれ 揺らし
ただ ゴトとした音しか
鳴らなかった場合
ガラスの器に
砂と貝殻をいれ揺らすと
カチと音がする
時に割れるよな
揺れ動く砂 貝殻隠したり
現したり
記憶向こうの
さざ波
聴いて
部屋 暗くし灯台
想い浮かべ
そこで 何 待つの
こうやってる間
あのこも
あの人も
靴履いて
リスクある時に向かい出かけた
夢のために
記憶向こうの さざ波に
付き添う 夢という記憶
様々な夢たちの在り方
さざ波の音
貝殻
拾うと 靴 波と一緒に流れ着いて
背中向こうの街の闇
暗い社会問題と重なり
恐がりながら
目覚めた朝
そこから先 開き直り
夢を尊重し
そして 夢語るうち
傍らの人たち
僕が伝えた ペットボトルのなかの
砂と貝殻 真似た後
やっぱり本物がよい!
と逡巡もせず
靴はいて扉向こうの未来へ
走ってった
その間 僕は何回
治療薬の副作用で
起きていただろう
ガラス鉢のなかいれた夢は割れた
だからペットボトルにした
本物は冷たく砂と潮風
夢と潮音
鮮やか