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さららの部屋


[476] 物と共存する人間
詩人:さらら [投票][編集]

 

今の若者たちが生まれた頃は

物が溢れた時代に生まれ

物欲はあまり無いという


その代わり核家族環境で育ち

離れ暮らした祖父母を想い

その愛情を求める

物欲より求めるのは

心、愛情


それはありがたい姿だと想う


しかし

物欲も必要だと想う局面に接する

(それは衣類ばかりいつでも買い込みクローゼットのなか入り切らないというような物欲では無く



人間は人間に溺れ切ってしまう それは一時期なら成長の証であり必要なのかもしれない

しかし いつまでも いつの時も人間が人間に溺れ切って 大切な魂 衰弱させてしまう事は避けなければならない


物を欲しいという姿も様々な在り方がある


必要な物を求め欲する時 その物の存在とは


単なる物では無く大切な存在となる


人間に溺れ過ぎてしまっている時は


大切な物を探し求めて欲しい


その間 人間関係のことを忘れてしまうくらい


その物との関係を繋いでみて欲しい


自然と共存する人間の在り方のように


物と暮らす人間の在り方 を

自然が地球が生み創り育んだ創造なら


物は人間が生み創り作り造った創造物


それは文化との接点


けして人間を避けていけと伝えてはいない



物と共存する人間の在り方


文化との繋がりは人間の在る在り方と繋がってゆく

そこには人間関係に溺れてしまうような姿は無く













2012/05/13 (Sun)

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