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やぎひとの部屋


[14] 沈黙
詩人:やぎひと [投票][得票][編集]


何も無い
平板な言葉たちが

僕の周りを彷徨いて亡霊のように
静かです

矛盾というのか
僕たちは
思いと言葉が食い違い

時には虚しく
黙します

どれだけ思いがあろうとも

どれほど言葉を重ねても

空虚な言葉は届きません


どこに行ったのでしょう
僕たちが吐き散らした
言葉たちは


どこに消えたのですか
僕たちの真摯な思いは


捜しても探っても
いつもどこにも見つからない


今僕の胸には思いが無い
今僕の言葉は涸れている


無言で黙して孤独の波に

ゆらりゆらりと
揺られ揺すられ

無音の歌を聴くのです

2010/12/31 (Fri)

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