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やぎひとの部屋


[15] イロ
詩人:やぎひと [投票][編集]


紫が絡み出す
それは
朱し蒼い


賢しい
色たちよ


人を惑わせるのは
もう…


また


まだなのか



咲き誇る人々の
表情は
愉快を跨ぐ



色彩は
浅く
深く
不安定


彼らの
存在価値は
混濁し
混交し
混雑している



秘密裏に
奏でた
色は

僕を離れ

霞んでしまった


触らないでくれ

滲むから

消えてしまうから…



日当たりの良い
色が
多く食べるのは
僕たちの陽気
明朗



さあ
それでは

日向の色たちよ
存分に遊ぶが善い


今時分、世界は
お前たちの支配下だ

澱む事など許さない

日陰の色など通さない



貫け

はじけろ

光れ光れ



ただひかれ

2011/01/01 (Sat)

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