詩人:如月。 | [投票][編集] |
朝焼け迎える窓辺のように
季節の枝 芽吹いては
うたう小鳥のよに
カーテン閉ざしたままの
こころで居たくないと
何かの旅人となりたくて
回復した時刻に
切符を手にし
その季節の帽子と
小さな旅のトランク
その靴 新調出来ず
歩きにくくとも
その季節の時刻の
低い雲 曇天 雷嵐に
切符 失って
旅のトランクには
期限切れの紙切ればかり
あの季節の唄ばかり
リフレインしては
雨と雷 突風止むまで
横たわる
季節の枝の窓辺のなか
愛しい人たち
テーブル囲んで
カーテン季節の風に揺れていて
その向こう景の道
バス停のベンチで
やっと来たバスに乗る
もう何にも
邪魔されたくないよ
何かの旅人はそう
空を見晴らして
昔となってしまったあの季節の窓辺から離れた