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如月。の部屋


[366] 麻酔
詩人:如月。 [投票][得票][編集]


僕は ある忘れものをして 生きています

瞬く星の夜
闇に落とし

真昼の光合成の詩
記憶喪失のなか

よぎる

彼女は その狭い窓無き部屋で

くるしそうに幸せだと

くるしくて

それは何だと 記憶喪失者のよに

気付かぬふりをして

その物語に背を向け

ことこと煮込みます

皿を洗います

何かよぎります

忘れてしまえばいい

知らない気付かない

ふりして

狭い部屋に閉じこめられて

幸せだと苦しそうに

伝える彼女の詩は

所詮
他人事



あなたは

貴方はピアノではない

バイオリンでも無い

人間だから

その後

苦しい孤独を 持ち帰る

僕は耐えられるかな

僕の唇はよく識っているのかもしれない



狭い部屋に閉じこもり

どこもかも

瞬かせる節を




僕は忘れたふりをしているだけ

この時間 この予定を

生きるために

あなたの骨格など 気付かぬよう

その喜びを 忘れ麻痺させなくては

生きるの事 苦しくて

麻酔みたいな文学だって捜す

記憶喪失のなか




2013/09/08 (Sun)

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