詩人:如月。 | [投票][編集] |
月を眺めるでなく
傍の惑星
眺めるように
砂時計と羽衣の刻み
詩吟のなかの人魚の詩
画がけるんだと
嘘ばかり
画がけやしない
彼女と同じく
解放されてはいない
その愛しさ
僕から創造性 奪い
赤と青の輪廻
繰り返し塗り替えし
灰色に塗り潰しては
水色に溶かした
透明になるまで
女なんて
つまらない
羽衣など知らぬ
豊かな発想力を生み出す僕を返して
彼女を噛み殺めたなら
信頼関係に朝焼け
海底の毒薬の瓶
別噺
羽衣着た彼女 舞う
僕は イルカみたいになって
誤魔化す 隠す
彼女の赤裸々な告白に
憎しみパンドラの箱に
隠しお得意の記憶喪失
解放されたい
僕に創造性を返して
実らぬ愛には閉じ込めないで
不幸だから
まだ若いこが
僕の躊躇なことば使いに
女子高生だと勘違いして触りたがり
過去のあなたは消えたり
現れたり
くるしい
水平線は解放されたよに
蒼くうたって
暗くなれば
月 浮かぶ
人魚の尾は詩吟の飛沫受け
あの夜 漁り火の向こう消えた
彼女は羽衣をとり
僕が愛しくなる人 ばかり愛してしまう
だから逃げなくては
この物語から
泥舟の下 流れた天の川
朝焼けて
記憶無くした僕は
月から
降りたよに痴呆けて
理由探ると
あの娘は この世に居なかった
人間は様々な愛の情けに
浸かり
そこから解放されたかった
だから
新たに愛しい人を見たけれど
羽衣たちに囲まれている
どいつも こいつも
桜の花びら
青い波まで飛ばした
タイムカプセルの丘から
もう過去には生きてない
あの娘が居なくなった事実も辛くない
だけど あの彼女が羽衣着て
待つ赤裸々話しは辛いんだ
訳は話せないけど
桜の花びら
水平線とソラの境界まで
しばらく
あの たましいのグレード高い人に
恋していていいかな
振り向きもしないだろうけど