詩人:如月。 | [投票][得票][編集] |
言語は
太古昔
ネットワークとして
使われ始めた
片言から始まったのかもしれない
これは手
これは足
好きだと誰か言い始め
死ね、と誰か言い始め
言ったそいつが
死ぬ、という
花束の花の名を
決めて
星に名をつけ
人に名をつけ
憎しみは
何から発生したのか
なぜ死にたいのか
浮気者など要らないと
息子はパパに背を向け
話しかけない
息子に話しかけない
浮気相手としか会話が
成り立たない
TVゲームに夢中の息子
そして片言しか話せない面接
意見を伝えても
倒置の位置は
ばらばら
仏語 唄う和服の彼女
人生はバラ色のボンボンの歌
そして睡眠薬
なかなか切れない
会話は成り立たない
よう気をつける
深い関係とならぬようにと
傷つかなくてよいから
水中花の中
彼女の恋人がいる
あの息子のパパ
水中花 床に落ちて
パパも水中花と割れた
パパ消えた
居なくなった
見知らぬ女が泣いている
ママはそいつに水かける
彼は馬券を買った
あれも買った
あれも
言葉は不要だった
好きな彼女が出来るまで
好きな彼女が
幼馴染と話していた
彼は 死ね、と
彼女に言った
彼女は、バックで彼のら頭をぶった
入院した
言葉を学ぶため、テキストを買い読んだ
ラジオを聴いた
なんとか話せるようになった、
原始時代から
ここまで
うまく外交さえ 気持ちを伝えてはいない
まるで宇宙人同士の会話
ハンバーガー食べたい
そう伝えたら
刺し身が来た
火星に住んだ
また言葉 分からなくなった
彼に似た子供がいる
彼の子らしい
何て、話せばいいの