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如月。の部屋


[464] 輪廻の駅
詩人:如月。 [投票][編集]



切符は

水浸しだ


理由は判らないが

水浸しだ

あれからまた

同じ駅 着いて


降りれば

容赦無く降る


旅先のスコール



無感覚の詩

かじかんだよに

雨音ノイズ

掻き消した

誰かの想い

願い事

それさえ煙り降る

視界はよく
見せては くれないんだ


止んでしまえば

居たのに消えたよに


晴れ渡れば

よく見て来た風景


なんだか 小さく見えた


駅には やたら人盛り増えて

似たような人さえ

もう見え無い


飾り増えた駅

通路増えて

地下に下ると

少し懐かしい


景色は変わらないよで

変わっていた


切符は乾いて

夕暮れて


また別駅に迎う




列車で無く

月走るよな窓




あの駅で見た 虹は 記憶のアルバムに

架かって 記憶の中では

消えない


切符の日付を よく見てご覧

随分 季節

繰り返し

季節の雨のなか

その輪廻の駅で

輪廻の雨に打たれ

切符 濡らしたまま

行かなくては

成長出来ないと

濡れた 切符 握りしめたんだ


2013/10/11 (Fri)

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