ホーム > 詩人の部屋 > 久穏の部屋 > 一滴

久穏の部屋


[54] 一滴
詩人:久穏 [投票][編集]

頬をつたる 一滴の涙

涙に濡れた君の頬

そっと、指で掬い上げて
「どうしたの?」と声をかければ

君は驚いた顔をして
すぐに何時もの笑顔を見せる

強がって 弱い自分を隠す君

本当は辛いのに 僕の前だけで良い
弱さを曝け出して欲しい

君の弱さ 脆さ
君の気持ち 考え
判らない人には判らないから

だから、それで泣かないで

僕は君を判っているから

僕は君の味方になってあげるから

頼りない僕でも 君を救えるでしょうか

恐怖に震え 一筋の涙で頬を濡らす君を
僕は救えますか?

2008/11/08 (Sat)

前頁] [久穏の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -