詩人:lightn' | [投票][得票][編集] |
窓の向こうは雪、しんしんと降り積もる
地上の全てを覆い尽くしながら
醜悪なものも清美なものも分け隔てなく
どこまでも碧い空に見入り、その深さに見入られる
瞬時人間(ひと)の取るに足りない思考など消えうせる
そのときこそ確かに神がいる
生まれもった心の声にふと耳を傾けたとき
深紅の薔薇の花に
己が熱情を映し見た
深まる冬、北の空が暗さを増して迫るよう
最後の一葉、初雪の一片、
どちらが先に舞い落ちるのだろう
夜空仰ぐ者一人でもいるならば
流れ落ちる星も、そのはかない運命を
嘆きはしないだろう
夜空がこれほどにも心を惹き付けるのは
その深い遥かな空虚さ故か・・・
いや、星たちの煌きがあるからだと信じよう
街の灯りが煌き、そしていつしか消えていく
あたかも人生の幻影のように
鎖につながれた番犬
月夜の空に孤独な遠吠え
狼の血筋への誇りを確認するがごとく
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