詩人:roki | [投票][編集] |
記憶の彼方に消えかかっている古い思い出が、走馬灯のように駆け巡る………。
夜。
そこはネオン輝く街中。雨のメインストリート。私はそこにいた。
でも、
血だらけで。
救急車の音が遠くから聞こえる……、大丈夫かと問う声……、流れる血と雨……、重くなる瞼………。
あぁ、消えるんだな、私。
ここで、全て、無くなる。
無に還るんだ。
そうか……。私には未来を生きる資格なんて、ないんだ。
脆い。人間は脆い生き物だ。
そして醜く、残酷な生き物。
さよならを言う相手さえいない………。私の人生、そんなもん。
もう………、何も…………見…え…………な…ぃ……。
最後の断末魔は、誰にも聞こえない………。