詩人:ℒisa | [投票][編集] |
初めて書いた詩は
「心の金庫」という
詩でした
小学校二年生の時
国語の授業で
白い画用紙に書いたものでした
心はとても
深く広く
けれど金庫の様に
中はとても暗くて
誰にも開けられない様に
鍵が閉まっている
だれも知らない
心の金庫
そんな詩でした
それを読んだ先生は
私を一人呼び出して
どうしてこんな詩を書いたか問いました
私はとても悪い事を
してしまった気になって
ただ俯いて口を閉ざし
静かに鍵を閉めました
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たまに
他人の人生がやけに
幸せそうに映って
自分の幸せを
見失いそうになって
その他人が
近ければ近いほど
遥か遠くに感じて
自分が間違った様な気になるのだけど
私の行き着いた場所は此処だった
此処に来る為に
歩いてきたはずだ
例え間違ったと感じても
私が向かう先は
私の居場所であって
他人の居場所じゃないはずだ
青く青く
見せ掛けだけの芝生は
すぐに枯れた
そこに花咲く事は無かった
此処に花は咲くだろうか
行き着く先は
花畑の様に・・・
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たまたま見つけた幸福を
石ころと見間違えた
蹴飛ばして
それは池の中
堕ちて逝った
その事も知らずにいた
たまたま見つけた不幸が
蜘蛛の巣に見えた
私は私を小さな虫だと言った
蜘蛛の巣に絡まった
絡まって抜け出せなかった
幸福は石ころじゃない
不幸は蜘蛛の巣じゃない
私は小さな虫じゃない
抜け出せないのは虫じゃない
絡まってるのは蜘蛛の巣じゃない
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詩人てのは
赤裸々なようで
秘密主義ね
全く・・・
言葉をそれらしく魅せる事
本当に巧いんだから
知的な様で
無知なのか
無知な用で
悟っているのか
強いふりして
脆いのね
意外じゃないよ
同じだからね
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胸が締め付けられる様な
感覚を覚えた
それが恋ではない事を
悟った
私は貴方を何も知らないまま
貴方との甘い時間を夢見た
恋がどんものか知っていた
それとは似ていて
全く違っていた
その人を想うか
その人とのひと時を想うか
違いなんてそんなものだった
ただこの想いは欲望で
恋とは欲望とは
無縁のものだった
「愛してるの」
ほら
簡単に言えてしまう
偽者の言葉が
繋ぐ二人
それはただのきっかけで
なんの意味も持たない前戯
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満足なんかした事ない
生きてる限り
欲望は果てない
成功した様に
思えても
そこに居座る人は居ない
また何かを求めるか
維持しようと働く
セックスと同じ
また
したくなる
それが本能だから
良いも悪いもない
当たり前の事
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死にたい人の気持ち
死にたくない人には
解らない
逆も同じ
死にたくない
そんなこと言っても死ぬ
死にたい
そんな事言わなくても死ぬ
「死にたくない」
そう言って変人扱いされる人は居ない
「死にたい」
そう言った途端変人扱い
なんて言おうと
どっちみち死んでしまうのに
何が悪いのか解らないわ
どう生きようと
生きてることに
変わりない
些細な台詞
私は殺される間際に
こう言うわ
「お願いだから殺さないで
死にたくないの!」
心でどんなに
感謝していても
そうやって
叫ぶわ
ね
これだから
全部ばからしく思う
生まれた時に渡された
台本通りにじゃなきゃ
死ぬ事も生きる事も
許されてないんだからね
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億千万のネオンを浴びても
どれひとつ心までは
照らさなかった
酒を飲んでも
忘れられない傷が残った
煙の向こう
笑う顔は
偽物だったから
太陽から逃げる様に
眠りについて
目が覚めるのは
闇の中