詩人:ℒisa | [投票][編集] |
疲れる
電話を一本受けただけで
支えのない空間に一気に放り出されたみたいに
現実に引きずり出される
朝目が覚めたら
PCの前に座って
電源を入れてアバターを着替える
鏡の前に座ってそうするのと
何が違うというのだろう
「本当の私」それってなに?
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あなたのいない世界は
まるで廃墟のようにガランとしていて
冷たくおとなしく存在していた
あなたを思う心はまるで
深い海か果てしない空のように
どんよりと広がり
それでもあなたの一語一句に晴れ晴れとし
小鳥の囀りさえ聞こえてくるような日もあった
恋とも愛とも呼べない不思議な感情で
あなたを見つめていた
あなたを恐れるふりをして
あなたを尊敬するふりをして
あなたは私の手の届かない存在なのだと
あなたに教えた
近付き過ぎて
あなたを壊してしまうのは
きっと私の方だと知っていたから
大切に遠ざけて守りたかった
檻に閉じ込めた心を
あなたは取り出そうとしたようだったけれど
あいにくあなたの手は小さすぎた
あなたを想う事で
私はすでにあなたよりずっと強かった
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やっとの思いで忘れたはずの思い出が
恋しくて懐かしくて貪り付く
飽きる事無く絶望して
動揺して感動して心騙して生きていく
私みたいな人はごまんといるんだろうけど
私があなたをそうする様に
特別に想ってくれたら嬉しい
おかしな錯覚や感覚に支配されてしまうけど
脳味噌は私の物だ
恨んでも僻んでも恋しても愛しても
支配されたりなんかしない
いつだって私の名前を呼んで
いつだって私を必要として
四六時中どんな時も答えを出すから
そうしたとしても私は私の物だ
心だって体だって失ったりしないから
現在(ここ)に居させて
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そっちを向けば
見たくないものがあるって
知っていたから
「あなたしか見えない」
そう誤魔化した
溺れていれば苦しくても心地良いから
逆らわない様にしていたの
知っていても認めなければ
真実なんてもの拒めるから
現実を見て誰かを悪者にするより
嘘でも今のままが良いと思った
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始まってしまってから
気付いても
もう遅いんだった
途中でふと気付く
楽しくないかもしれない
苦しいし
悲しいし
満たされたくて辛い
幸せな気分になんか到底なれない
そんな事に気付いても
その時にはもう
キャンセル出来ない
なんて馬鹿なんだろう
何度も同じ様に
傷付いて
なにを夢見たんだろう
近付けば痛みは増すのに
どうしても
触れられそうな距離で
見つめたかった
気付く事もないほど
遠くに居れたら
良かったのに
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他人に愛される事
他人を感動させる事
他人の共感を得る事
他人を喜ばせる事
簡単だよ
嘘をつけば良い
他人の望む自分になれば良い
君の望む私になりたい
君に喜こんで欲しい
君に愛して欲しい
君に共感して欲しい
欲しい欲しい
私の望む君で居て欲しい
嗚呼
簡単なはずなのに難しい
嘘をつくのは難しい
自分が愛されるのも
他人を幸せにするのも
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頭の中に虫が湧いてる
記憶を感情を喰ってく
理想も夢も望んだ物も
ある日突然
ある時突然
サラサラ〜‥っと消えてなくなる
始めから何も無かった様にさ
そうじゃなくて
本当に何も無かったんだ
空想や妄想から目覚めてしまう
事実なんて重要じゃないのに‥
真実なんてどうでもいいのに‥