詩人:ℒisa | [投票][編集] |
女の子は殺された
母親の再婚相手にプールに投げ込まれた
お父さんとの思い出のプールに
男は射精した
木に縛った犬の目をくりぬき
その中にたっぷりと
いつまでも
もがき苦しむ犬の
「目玉」のあった穴から
噴き出した
男は頭を撃たれた
6歳の少年は誇らしげに
銃を天に掲げる
神の名のもとに
母親は抱いていた
死を待つだけの赤ん坊を
涙も見せず感情もうかがい知れない
当たり前のように現実を
受け止めていた
あなたは
私は
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happybirthday to …
happybirthday to…
世界 国 争い 貧困 犯罪 冤罪 虐待 殺人
人種 異種 時代 宗教
愛される命 恵まれた愛
人間の子 犬の子 魚の子 虫の子
憎まれた命
見放された命
ただただ痛めつけられ
死んでいく者たち
その価値 その望み その意味…
食卓を囲む笑顔
食卓に並ぶお肉
18000円の北京ダック
3200円の少女
100円のワクチン
裁く者 裁かれる者
死人に口無し
ただただ生まれ
ただただ死んでいくまでの
痛み 喜び 悩み
それを与えられた者
それすら与えられなかった者
命ってなんだろう
命とはなんだろう
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後ろ向きに生きたって
前を向いて歩かなきゃいけない
愛するものを見失って
楽しみにいちゃもんつけて
後に何が残るというの
幸せであることを認めて
嘆くことの出来る余裕に感謝をして
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完璧な夢だった
ずっと行きたいと言っていた場所にいた
夕暮れ時の空にイルカが跳ねた
あなたは理想の旦那さまで
私は優しい母親だった
子供たちは無邪気に甘えて
私はそれを許した
今夜の食事の話をして
明日は泳ぎにいこうと約束をした
嘘のない笑顔で全てが満たされていた
何もかもが夢だった
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あなたが触れるたびに
絶望的なくらいに
幸福が体を走るんだよ
まるで傷つけられているみたいに
痛々しく残るんだ
愛された跡がさ
傍によるだけ
孤独になるから不思議だよ
矛盾にどれだけ睨まれても
目を合わせちゃいけないよ
たちまち心奪われるだろ
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酒のつまみにもならない話さ
あの娘が私の噂を聞いてさ
この町に追ってきたらしい
あの人譲りの気の効く娘でさ
客もそれなりについたらしい
三つにもならないあの娘がさ
最初で最後買ってやった人形抱いて
婆さんの膝で寝てたんだ
それっきりさ
まさか今更逢わす顔など
私の代わりに一度で良い
飲みに行ってやってくれないか
私の話などしなくて良いから
私の話などしなくて良いから
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人の事を悪く言って
自分を悪く言われないとでも思っているの
人を嫌うっていう事が
自分自身をどれだけ傷付ける事になるか
理解しているの
引き金を引く前に
考えてみて
自分を厄として貫く痛みを
背負う価値がある事なのかを
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愛しているのにたまらなく憎いんだ
なにもかもこんなに
胸を痛ませるあなたの全て
滅茶苦茶にしてやりたくなるんだ
それなのにどういうわけか
ここしかないって気持ちにさせる
その胸もその腕も
手放すわけにもいかなくて
なにひとつ逆らえるわけもなく
為す術もなく溺れてくんだ