詩人:ℒisa | [投票][編集] |
胸が締め付けられる様な
感覚を覚えた
それが恋ではない事を
悟った
私は貴方を何も知らないまま
貴方との甘い時間を夢見た
恋がどんものか知っていた
それとは似ていて
全く違っていた
その人を想うか
その人とのひと時を想うか
違いなんてそんなものだった
ただこの想いは欲望で
恋とは欲望とは
無縁のものだった
「愛してるの」
ほら
簡単に言えてしまう
偽者の言葉が
繋ぐ二人
それはただのきっかけで
なんの意味も持たない前戯
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
詩人てのは
赤裸々なようで
秘密主義ね
全く・・・
言葉をそれらしく魅せる事
本当に巧いんだから
知的な様で
無知なのか
無知な用で
悟っているのか
強いふりして
脆いのね
意外じゃないよ
同じだからね
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
たまたま見つけた幸福を
石ころと見間違えた
蹴飛ばして
それは池の中
堕ちて逝った
その事も知らずにいた
たまたま見つけた不幸が
蜘蛛の巣に見えた
私は私を小さな虫だと言った
蜘蛛の巣に絡まった
絡まって抜け出せなかった
幸福は石ころじゃない
不幸は蜘蛛の巣じゃない
私は小さな虫じゃない
抜け出せないのは虫じゃない
絡まってるのは蜘蛛の巣じゃない
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
たまに
他人の人生がやけに
幸せそうに映って
自分の幸せを
見失いそうになって
その他人が
近ければ近いほど
遥か遠くに感じて
自分が間違った様な気になるのだけど
私の行き着いた場所は此処だった
此処に来る為に
歩いてきたはずだ
例え間違ったと感じても
私が向かう先は
私の居場所であって
他人の居場所じゃないはずだ
青く青く
見せ掛けだけの芝生は
すぐに枯れた
そこに花咲く事は無かった
此処に花は咲くだろうか
行き着く先は
花畑の様に・・・
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
初めて書いた詩は
「心の金庫」という
詩でした
小学校二年生の時
国語の授業で
白い画用紙に書いたものでした
心はとても
深く広く
けれど金庫の様に
中はとても暗くて
誰にも開けられない様に
鍵が閉まっている
だれも知らない
心の金庫
そんな詩でした
それを読んだ先生は
私を一人呼び出して
どうしてこんな詩を書いたか問いました
私はとても悪い事を
してしまった気になって
ただ俯いて口を閉ざし
静かに鍵を閉めました
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
自分には何も無い
在るのは絶望と孤独と
深い深い悲しみだけだ
そんな風に嘆いていたね
本当にそれは
正しいのかな
命在る限り
何度コケても
何を失ったとしても
未来だけはまだ残ってる
それを投げ捨てるには
まだ少し早すぎるんじゃない?