詩人:ℒisa | [投票][編集] |
何度も何度も
握り締めて諦める
勇気が無くて
押せないスイッチ
もう私には
聞けない声
メールや電話は
簡単過ぎて
戸惑うの
結果がすぐに
出てしまう
想いの行き場は無く
この心にいつまでも
溜まっている
心を痛めるのは怖い
自分のも
他人のも
愛なんて
形無い物を
愛なんて
値段の無い物を
贈るには、
頂くには、
どうすれば良いのか解らない
結局いつも117の時報を聞いてる
結果は解っているから安心なの
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
蝋燭にとぼされ
頼りない青と
情無い赤色ライトに照らされた部屋
暗闇が好きだ
安いワイン片手に
9つのスピーカーから昔と同じ曲を流して
全く同じフレーズに共感してる
女々しいのは嫌いだ
凛々しく生きたい
無理ならせめて
周囲の目にそう映れば良い
女に生まれた以上
女心からは逃げられず
サイパン土産の
願いを叶えてくれる人形とやらに
グラスを傾け乾杯後
願いを囁く
もう何も
叶わない気がして
グラスにもう一杯
赤ワインを注いだの
空っぽになった瓶は
まるで私の様だ
逆にしたって
覗いてみたって
仄かにアルコールの香り漂わせるだけ
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
狼の腹を切り裂いて石コロ詰める事が本当にハッピーエンドなの?
狸の背中をカチカチ燃やして泥船で沈めるのもハッピーエンドなの?
硝子の靴がピッタリ履けたら一晩踊っただけの男の家へ嫁ぎ〜の
毒林檎の欠片が口から飛び出たら寝てる間に接吻された男にホイホイ付いて行き〜の
嫁ぎ〜の
でもまぁ良い
これは物語なんだから
現実なら狼と狸は
すぐに撃ち殺されてしまうだろう
現実には森の中で
7人の小人と暮らす
変な女を
嫁に貰う王子様なんて居ないだろうし
硝子の靴何か
履いて踊ればすぐに
割れてしまうだろう
そう考えればとても
夢のある話だもの
『そしていつまでも
幸せに暮らしましたとさ
めでたし
めでたし』
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【グロテスクな映像が含まれます】
結構です
事実を伝えてよ
じゃなきゃ何も変わらないから
ただただ駄目だって
言ったってみんな
開けてしまうよ
玉手箱の様に簡単に
【募金にご協力して下さい】
世界中で毎年何十億円も集まる善意
なのにいまだに何も
変わらないのは何故
虐待 イジメ 自殺
葬儀で笑う同級生
核実験 テロリスト
ストリートチルドレン
人身売買 奴隷
人種差別 冤罪
ラブイズオールなんて綺麗事
世の中は結局
マネーイズオール
【畑を荒らした猿を撃ち殺しました】
動物虐待 動物虐殺
ペットブーム 保健所
動物実験
『愛』だの『優しさ』だのと云う言葉を持ってる私たち人間こそが
そう云う感情を一番知らない
ネット上で出回る
狂人の為のアダルト画像
レイプ 殺人 暴力
こんなモノ何になるの
事実を伝えない言い訳はいつも
【教育に悪いから】
教育に悪いから?
そうなんだ。
その結果がこの世界ですか
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その娘は笑った
『貴女が幸せに
日常を笑って
過ごせればそれは
私にとっての幸せでもある』と
その娘は泣いた
『貴女がそうして
自分を傷付ける度
甚だ私も貴女に
傷付けられている』と
その娘は怒った
『お互い心底大切に
想い合ってる貴女たちが
互いに傷付け合うのを私はいつまで
見てなきゃならないの』と
その娘の言葉は
いつも私の味方で
親身で優しくて力強い
それなのに
自分の事になると
いつもその娘は
臆病で泣き虫で
変なところだけ強がりで
毎晩の様に電話を掛けてきては
酒を飲んで
泣いてたり
寂しさを紛らす様に
くだらない話で
私を笑わせたり
そうして最後に
いつも
こう言って
電話を切るの
『いつもありがとう』
電話越しの
その娘の声は
いつも酔ってて
電話を切る頃にはもう
何を話してるのかも解らない程だけど
『いつもありがとう』
それだけは毎回ハッキリと聞き取れるんだけど
本当に
何言ってるんだか‥
『いつもありがとう』
それは私のセリフだよ
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つい今し方まで
愛を囁いていた
その唇が
つい今し方まで
愛していた女を
『嘘吐き』だと
仕舞には
『あばずれ』だのと言い出す始末
言い返す言葉を
探す事さえ
馬鹿馬鹿しい
まるで負け犬の遠吠えの様に女々しく
情無くて聞いちゃいられない
私の愛した男なら
私の愛した男らしく
最後まで堂々と
していりゃいいのに
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愛の無い百の
口説き文句より
一瞬でも貴方の
真底の笑顔が見たい
未来永久の誓いより
次の約束が欲しい
躰を重ねなくても
指先から伝わる温度だけで良い
いつか別れが訪れるとしても
貴方に出逢えたと云う事だけで
充分に贅沢
そんな些細な幸せを
私に下さい
もっと惜しみ無く
ふんだんに
そしたら貴方には
この愛を全てあげるから
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抱き締めた温もりに命を感じた
小さな手足
小さな体
小さな鼓動
抱き締めた暖かみに優しさを感じた
透明な心
無邪気な仕草
愛らしい姿
本当に大切なものは
その小さな体の中に
全て入っているんだね
だから大切に
想えるんだ
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この世界は
私が描いた
物語では無いし
私を主人公とした
物語でも無い
そもそも物語なんかじゃない
実在的で現実的で
まさにリアルだ
私の隣に
居るはずの君は
もう居ない
永遠なんてモノは
フィクションで
運命なんてモノは
物語にしか登場しない
今現在が
幸せで無ければ
何の意味も無いし
無鉄砲なだけでは
幸せは訪れ無い
過去や未来は
味方でも敵でも無い
欲望に満ちた
現実の世界で
夢を掴めなんて
難しい事を言うもんだ
限り在る命を
身に付けて
貴方は少し
忙し過ぎるし
頑張り過ぎるの
もっと気楽に
笑って生きなよ‥
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煙草の灰が
床に堕ちた
火種が朽ちて逝く
時は過ぎて逝く
一刻毎に
何かを得ては
失っている
貴方は私を想って居るだろうか
この一刻に‥
それとも私を
忘れてしまっただろうか
煙草の灰が
床に堕ちたこの一瞬の時間にも私の心は
貴方から離れる事は無い
他の何を失っても‥