詩人:ℒisa | [投票][編集] |
人は皆
上っ面だけでも
孤独を嫌う
他人に好かれようと
無理に笑ったり
お世話を言ったり
明るく振る舞ったり
ウワベだけの輪
それでもその輪から
外れるのを恐れてる
それの何が
幸せなのか
理解出来ないけれど
そんな様を
真似たいとも思わない
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『傍に居たい』と
言葉にして
君の影を踏み続け
『楽になりたい』と
言葉にして
腹に刃物を突き刺す
『愛している』と
言葉にして
全ての物を無くした
求める幸せは
間違えてはいけない
言葉にする前に
吟味して
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日々忙しなく
働く割には
あの人の愛
あの子の命
一緒に過ごす時間
強い心
傷付けない言葉
理想の世界
世界平和
優しい気持ち
子供の頃からの夢
君の幸せ‥
願うばかりで
何も買えない
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いつも見ていた
何をしていても
誰と居ても
君を想った
何気無い君の
言葉の全ても
宝箱に閉まって
抱き締めて寝た
それでもその幸せが
『好きだ』と言えば
その一言で全て
崩れる様な気がしたから
気持ちも一緒に
宝箱に閉まいこんだ
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その子は言った
『大丈夫』だと
何処にも居場所が無かった
誰も手を差し延べる者はなかった
その子は言った
『大丈夫』だと
今にも溢れ出そうとする涙を
必死に堪えた顔には
微笑みさえ浮かべて
『大丈夫』だと
言っていた
そしてその子は
その後
本当の微笑みを知らないまま逝ってしまった
誰もその子の
本当の言葉を
聞こうとしなかったから
『大丈夫』の後ろの
本当の言葉を
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股を開いて
稼いだ金を
左手で雑に握り締め
右手にはいつも
安酒片手に
『あんたには居場所が在って良い』なんて哭いていた
雪の日に一度
捨ててきた我が子の話をしたが
以来二度と
口にもしなかった
芸者だった頃の話だそうだ
十はサバ読んでるであろう年齢も
本当のところは
私も聞かなかった
真実も嘘も全て
胡散臭かったが
特に気にはしていなかった
金の使い道は大抵
男に貢ぐか
酒に消えるかのどちらかだった
その女はいつも
『あんたには居場所が在って良い』なんて哭いていた
居場所が在って良い
そう言っては
泣いていた
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信じられないのは
信じたくないから
認めてしまえば
傷付く事
知っているから
人が生み出した言葉は
いつしか人を傷付ける様になったんだ
人が生み出したものは
皆、罪深い
言葉の次に科学
私が生み出した感情もまた
誰かを傷付ける武器になる
出来ないと言うのは
やりたくないから
出来ると言ってしまえば責任が生じる
人間って
面倒くさい