誰かの自由を奪う事でしか
君は幸福を実感出来ないの

心の無い優しさは
暴力とは違うと言うの？

一人でいる時間がなくて
息苦しくなるほど
寂しさを紛らわす為に動いていた

埋まっているスケジュールは財産
お金よりも価値のあるもの

独りが好きなのよ、と
格好付けながら
孤独が怖かった

触れていたかった
繋がっていたかった
私を見ていて欲しかった

１秒でも忘れないで
とても
怖いから
とても
寂しいから

幸福はいつも
振り向いた過去に置き去り


行く先
前方は険しく暗く絶望的で
振り返る度に
幾度となく後悔し
立ち止まる


どれだけ待っても
『あの時』は追いつかない

もう、戻れないよ
進むしかない
大丈夫
戻れない日々たちが
足元を照らしているでしょ

ごめんなさいの雪
降らせて欲しいの
私の心を
温めて欲しいの

ありがとうの波紋
広げてほしいの
誰かの心を
溶かして欲しいの

愛してるの弾丸に
撃たれて欲しいの
身も心も
全てが欲しいの

電話越し

君の答えが聞けないまま

今朝も目が覚めてしまった

きっと

何度人生をやり直しても

私は君を

１番の素敵な思い出に

してしまうだろう

どうして素直に

ただ傍に居るだけの事が

出来なかったんだろう


どうして

ただ忘れてしまう事が

こんなにも難しいんだろう


合い鍵を返しに行った

君の居ない部屋

枕元に広げられた

私からの手紙

どんな想いで読み返したの

悪は愛

無邪気は残酷

罪は優しさ

距離は想い

過去は痛み

未来は苦しみ

今は悲しみ

恋は風

音は記憶


声を私に

心は貴方に


破壊しよう

ひとつになって

君の優しさに
触れる度に
意地悪な自分の
罪悪感に苦しんだ

同じく意地悪な仲間と共にワルイコトをしては、ほら
『自分なんてこんなモンだ』と慰めた



『自分なんか』
そう自分自身を責めては痛めつける様を見てほしかった

どれ程、罪悪感に苦しんだとしても

『そんな事ないよ』
いつまでもそう、優しく言って欲しかったから

嘘つきに恋した

馬鹿正直に愛した


『愛している』も
『君だけだ』も
『ずっと一緒に…』も


騙された訳じゃない

嘘つきのついた嘘が
いつか本当の事になるのを夢見ていたの