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蜜柑缶の部屋


[3] 真夜中の雨
詩人:蜜柑缶 [投票][編集]

午前0時。
雨が降る
遠くの海の
冷たさを
温かさを
伝えるため

雨を防げない
僕らの傘
必要なのは
心を潤す雨水か
涙を乾かす太陽か

願うべきは・・・

真夜中のトンネル
どれだけ走っても真っ暗で
蝋燭ももうなくなってしまった

頼りになるのは
雨音だけ

誰かの悲しみ
誰かの優しさ

決して一人ではわからないもの

頼るものは
ただそれだけ

今日の雨は
ひどく生ぬるかった

僕は複雑という言葉の意味を知った

2005/02/02 (Wed)

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