詩人:美虎 | [投票][編集] |
何度も
何度も
裏切られ
その度に下を向いて
僕は生きてきた
居場所なんてどこにもなくて
ただうずくまっていた
周りを睨みつけていた自分は
強がってただけ
自分の弱いところを
見られたくなかった
同情なんていらない
何も知らないくせに
何もしてくれないくせに
話しかけないで
期待して
また裏切られるのは
もううんざりよ
でも
本当は
助けてほしくて
たまらなかった
毎日泣いて
明日が来なければいいと
そう願っていたんだ
弱い自分を隠す
強い自分がいて
時には強い自分が
弱い自分を
殺そうとしたんだ
そんな僕でも
今生きている
あの時
君を殺さなくてよかった
自分を殺さなくてよかった
そう思えるようになったのは
居場所を見つけたから
大切なものを見つけたから
僕はそれらを守って
生きる義務がある
今の僕には
明日がある
過去があって
今があって
未来がある
未来が見えなくても
何も期待できなくても
とにかく
生きてみるもんだなぁ