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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[312] 深: ふたりの子守唄
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


俺に好きだと言わせた癖に
不意にほろりと泣きやがる
女はごまんといる中で
何でお前と知り合った
何で二人は触れ合った

男は掃いて捨てるほど
何であんたに躓いた
何で心に触れさせた
あたし無言で頷いて
涙は勝手に流れてた

どうせ明日はやってくる
古い演歌で構わない


俺に好きだと言わせた癖に
不意にほろりと泣きやがる
傍にいるだろ信じていろよ
涙知るのは拭うのは
俺のこの手と疑うな

胸も背中も溺れるたびに
やけに怖くてまた泣いた
あんたの手だけに縋るよに
あたし無言でうなずいて
涙は勝手にながれてた

どうせ明日はやってくる
古い演歌で構わない
今夜ふたりで眠ろうか

2009/12/16 (Wed)

[313] 深: 病み下がり
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


ベッドに沈む感覚だけ
寝返りの先は何もない
二ッ折りの小さな現実
閉じ込めた君だけ現実

失意が見せる夢はいつも

三文オペラのファントム
何度マスクを外しても
顔にくっきりと浮かぶ痕
同じラストに涙も涸れる

何度パズルを組み立てても
最後のピースが眠る場所は
誰も逆らえないだろう

同じ絵を何度も
自己満足か達成感か
絵に描いた女神が微笑むからなのか

目覚めれば床に散った現実
光と闇を交互に拾っている

正気か狂気かなんて誰かが決めてくれ

二ッ折りの小さな現実だけが
今の俺を衝き動かすだけ

2009/12/16 (Wed)

[314] 深: 人生双六
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


狙って振った采の目も
止まった駒の鼻唄次第

往きつ戻りつ振り続け
挙げ句休んでまた進む

振って振って振り続け
何度振り出し戻ったか

勝った悦び数える度に
悔し涙はその数知れず

恨み辛みと聴こえしも
強ちそうとは限らない

やっと分かった双六の
人生さながら盆の舞い

誰より振った采の目で
拝めぬ眺めも味わった

振り出してこそ人生と
腹が決まれば話は早い

心底仰いだお天道様が
照らす明日に歩み出す

2009/12/16 (Wed)

[315] 深: Re:ワタクシ的幸福論
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


そんな愛しい痛みと

甘いくちづけを抱いて

見上げたり

見下ろしたり

情熱のままに

そして目覚めた朝に

夢じゃないんだと

君が証明してくれる

それが俺の幸福

2009/12/16 (Wed)

[316] 深: Re:擬似恋愛
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


いつも見つめてくれる
俺だけの眼差しでいて

そう願い
そう信じて疑わず

ただ

確かめる強さは
ひとりじゃ足りない

言い出せない言葉が
俺を責める

背中の訳を
君に伝えたいのに

2009/12/16 (Wed)

[317] 深:Re:気付いたのは今更になって
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


そかそか。

…ええパンチもろたやんか。

笑たらええねん。

一生どつきあいや。

自分のカゲなんぞ、シバイたれ。

ンで、笑たらええねん。

2009/12/16 (Wed)

[318] 深: SEASON
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


繋がらないSHを片手に
この星と会話をする

風温み光り穏やか
木々伸びやかに
花は咲き薫る

ナチュラル・シーン

顔を近づけては丁寧に尋ねていく

自分の足で歩き
自分の手で触れる

当たり前の光景は
変わらないという強さ
代役はいない

シーズン・インタビュー

時間の許す限り写して

感謝の一日がライブラリーに加わる

2009/12/17 (Thu)

[319] 深: 詩がい人
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


既存の闇を埋めるまで

新たな闇を隠しながら

言葉を知るがために泣き

誰よりも言葉を尽くし餓え

舌が裂けるまで言葉を吐き

腹が裂けるまで言葉を飲み

頭割れ散るまで言葉を産み

地割れ堕ちるまで言葉に逆らい続ける

言葉を!

もっと言葉を!

詩人は何故詩人なのか

素直に人を生きなければ

愛し愛されるべきなのに

迷いの淵さまよう不治

たった一人を振り向かせることすらできない

脆弱な文盲を

生きなければならない

今をありのままに詩え

2009/12/17 (Thu)

[320] 深: 嘘つきは山崎の始まり
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


人生を楽しむために
君と生きていくために
僕は死ぬまで嘘をつくよ

君は自分に正直に
ただひたすら真っ直ぐに
生きればいいんだから

痛みや闇に襲われても
前を向いている証拠さ
光に向かって生きているのさ

何なら君の夢の中
住み込みでバクになる
痛みと闇は僕が食べるよ

ねぇ手を振ってみて
影も一緒に手を振るよね
ほらいつも傍にいるよ

君が白で僕は黒
未来に背を向けない限り
ゲームはずっと君の勝ちさ

君は笑えばいいんだ
その分僕が泣くから
大丈夫さ嬉し泣きだから

だから大嫌いで構わない
僕は大好きだから
君のかわりに嘘をつくよ

2009/12/17 (Thu)

[321] 深: TRY
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


遠くない未来に
鏡に映る光と影に惑わされていたのだと
気付く日が訪れる

なんだ
自分の光と影

眩しくて
当たり前じゃないか

苦しくて
当たり前じゃないか


山頂に立ったときに
広大な眺めに感動するのではなく

自分の足で踏破した事実
だからこの目で見ることが出来た現実

このプロセスだけが

モノクロの景色すら
極彩色に変えることが出来る

だから
頼んだぜ俺

2009/12/20 (Sun)
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