詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
季節外れの 冷たい雨が降ってる
あんまり寒いから たまには
思いつく限り 君への想い
言葉に編んで 詩ってみようとして
書き出しのフレーズは 皮肉なくらい
君と僕との距離を 語って有り余るよ
ねぇ あいたいよ
まだ降り続いてる 雨
淹れなおしたのに 冷めた珈琲
次の言葉が出ないまま 眺める窓
君の笑顔真似して はにかんでみる
ねぇ あいたいよ
僕があげたリング 似合うはずなんだ
ずっと つけていて欲しい
胸の奥の 薬指に
僕が 消える日まで
やっぱり切なく なっちゃって
こんな時ほど 胸を衝く言葉だ
ねぇ あいたいよ
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突然君が来たりするものだから
僕は壊れてしまった
切ない日々でも
僕なりにやり過ごして
君のための歩みを続けていたのに
突然君が笑って目の前に立ってる
僕は・・・
今こうしてきっと君の新しい
メッセージがどこかにあるはずと
捜したけれど見つからなくて
君のことばかり駆け巡る
僕は壊れ放題だ
すきだよ
すきだよ
すすききだだよよ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ふうふうからから風車
滲んだ柄は恋模様
あなたを想い吐息で回す
時の蚕の繭ひとつ
くるくるからから糸車
繭から紡いだ恋の糸
あなたを想い織り成した
時の間の詩ひとつ
ふわふわゆらゆら色衣
かかる小枝の未恋花
あなたを想い散るならば
時の腕の夢ひとつ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
貴方はいつも分かるよなんて
ギター片手に爽やかすぎる
こんな気持ちは知られたくない
女ですからごめんあそばせ
強がりだって使いよう
それなりの夜ならフシダラで
それなりの朝は二日酔いした
腫れた瞼は誰のせいなの
女ですからごめんあそばせ
強がりだって使いよう
女ですから女ですから
振った男の気が知れないわ
そうよ私も女ですから
最後の笑顔を知らない貴方に
何度も転んで泣いて見せるの
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
眠れない夜のドラッグ
純度の高いカフェイン
細身のハバナ・マイルド
啜りこむ漆黒の放熱
ゆっくりと体温を上げる
篭る香りは吐息で薄めて
やり過ごせるほど儚い
父に捧げる七日間戦争
栄光も敗北もない時の波
何もないんだ
せめて気取らせて
自分の言葉ぐらいしか
慰める術がないから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
昨日までの消滅の群れ
明日からの再生の群れ
昨日までアバウト
13000の僕
明日からアバウト
10000の僕
並び続ける僕の毎日
倒し続けた日々
やがて倒れる日々
倒れる定めのドミノなら
少しでも明日の背中を
押していければ道は続く
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
好きじゃなきゃ
恋詩は書けないのさ
あんなに溢れた言葉が
何だか出が悪い
嫌いになったんじゃない
諦めることが
諦めなくちゃ それが
軌道に乗り始めた
好きだよ
でも それだけで
恋の詩が
愛し合う詩が
女ゆえの…
男ゆえの…
カタツムリのように
ヒトリで産んで来た
寂しいよ
もう 春だもの
髪を撫でて
キスしたい
君がいないなら
もう仕方がないことなんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
街の暮らしは朝寝坊
抱え続ける昨日
のそのそ揺らして
ベッドから秩序
脱いだ通りにまとう
退屈な歯ブラシの手招き
街の日差しは蜃気楼
彷徨い続ける明日
しぶしぶ繰り出す
ヘッドから削除
似合わない服は脱げ
いくつになっていようが
洗いざらしの blue jean
破れた pocket
夢がこぼれてる
だからこのまま
そうさおまえと blue jean
破れた pocket
夢が 夢が
夢がこぼれてる