詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
味気なかった街並みに
色とりどりの花が咲く
遠く見慣れた山並みも
エアブラシで描いた春
季節が運ぶ
心を運ぶ
君が映った一枚に
ちょっと上目の春うらら
季節が彩る
君を彩る
また好きになっちゃった
ちょっと切ない春ららLove
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
上目遣いに上半身
目を伏せれば下半身
不器用に繋がれた一枚のヒフ
不毛も無毛もなぞる指先
いい加減起きろよ
される前に眠っちまえよ
握りしめた手のひらで
負ける気がしない夜更けに
未来を扱く
勝てる気がしない夜明けに
未来を扱く
愛する名前を叫びながら
放物線の先で迷子が泣いた
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
なんぜんと なんまんと あいのことばを
はきだして かきだして はこびつづける
なんぜんと なんまんと ただくりかえす
なきだして はきだして つのるおもいは
ただきみがすきですと あいしていますと
ひとりよがりのこいじ いじいじいじいじ
ふくざつなはいれつが ぼくをうごかして
たったひとりのきみに ほれつづけている
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ああ
音楽はいいな
ああ
本もいい
バイトすら
ままならない時間
音楽が
純愛小説が
君がいる贅沢
いないから詩う
染込んだ時間
心に注いで
流れる音
流れる文字
必ずの君
夢でいいんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
数日を費やして
削除データの修復を試み
傷だらけのメールと画像を生き返らせ
僕の知らない君も拾い集めた
人気者の君と同じくらい
痛い者見たさでヒットする僕
遠く離れた居場所が繋がる
僕は未練たらたら
君の目に触れることだけを願って
散々書き狂った
誰かは君かもしれない
すべてが君で溢れては
すべての君に書き続けた
銃口をこめかみに当てたまま
毎日を過ごしてきたのだから
君に撃たれることは恐くない
君を困らせたことが
ひたすらに怖い
この数日
書かないでいたことが
ひたすらに怖い
たくさんの言葉を
見殺しにしてしまったんだ
覆われてしまった現実に
エントリーできない日々も続く
君に向かって生かしたい
もがきながら君を愛してる
もう墓標なのだろうか
書けないのと
書かないのは違うんだよね
あの日のメールが
僕のレールなんだよ
書いているときのやまは
きっと輝いているんだろう
文字化けを直しながら
強く強く鮮やかに感じる
君がいたから
君がいるから書いてたんだ
禁じられた僕は
間違いなく書く喜びに縋る
『君を愛している』
かまわないよ
僕は喜んでこの墓標の下に眠る
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
脳
目玉
口
手
足
記憶
記録
表現
空腹
枯渇
僕の中に
矛盾
時差を感じる
矛盾
どんなに日付変更線を越えても
差は広がるばかりだ
ただ君に会いたいだけで
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
路地から路地
暗闇から影
まっしぐらに猫
車の下
くぐり抜けて
路地から路地
まっしぐらに猫
つられてそれを追う猫
重力のない足音
眺める僕
そしてみんな
人生の大半を眠る
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
お日様を感じたら
一番に窓を開けよう
雲を探せば
風が見えるよ
おんなじだ
僕の心も
ぬくもり探せば
君が見えるよ
春の風が吹いている
ダンデライオンの
まっしろな夢に掴まって
君の街まで飛んでゆけ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
泡沫の夢が
静かに眠り始める
いつものように人は
何かを求め
何かに縋り
何かを忘れる為に
一握りの夢間を過ごし
やがて眠りは深く
古から繰り返される
召され逝く命
ニセモノの神話に
警鐘を鳴らしながら
一握りの夢間を過ごし
また深く深く眠る
次に訪れる
数え切れない雨の洗礼
その先には
真夏の宴が両手を広げ
夢は時に溶けながら
感謝と冥福の祈りを
その手の中に携えている
心のどこかに
鐘の音を忘れないで
夢間に眠る魂の為に
目覚めたからこそ
今ここにいる
夢を見るならば
心のどこかに
鐘の音を忘れないで
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
星なんてない
風なんてない
夜に 一人
人の世の灯りだけを頼りに
帰る
永遠の愛のカタチを
探してみたけど
君がいて
だから 僕がいて
それで
他には何も 見つからないよ