詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
なんて言えばいい?
そうだなー
勿体ないから
楽しく歌おうじゃん
俺の知ってる歌は?
二、三曲つきあうから
それ歌ってお開きとしよう
ほら
あいつに伝える肝心な時
そんな声じゃ
百年の恋も醒めちゃうぜ?
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
光りに浮かび
闇に沈み
心はたやすく
ひらひらと
でも
それでもいいさ
閉じれば闇
開けば光りに導かれ
肩の力を抜いて
コーヒーでもどう?
瞬きのような物語が
あっても不自然じゃない
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
いつかどこかで
立ちすくんでしまったら
そんなときは僕を
思い出してここにおいで
ひまわり柄の封筒の中
君の好きな
猫のマスコット付けて
ブロンズ色の小さな鍵
作ってあるんだ
夢にまで見ている
君の手紙が届くならば
すぐに君の手の中で
猫が笑うよ
いつでもいい
その鍵だけを手に
ここにおいで
僕のおもちゃ箱に
クレヨンがあるんだ
ふたりだけの花を描こうよ
持ってる色だけで十分さ
壁中に枯れない花を
描こうよ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
あなたに
その日が来てしまったら
そっと
あなたの住む空へ
おはよう と
おやすみ と
繰り返す日々がはじまる
さよなら は
誰かに任せて
わたしは
静かな朝 と
静かな夜 を
あなたと交わす
そう決めているの
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
世の中の悲しみ
いともたやすく僕を
打ちのめしてしまう
世界中の悲しみ
なんて背負えやしないけど
こんなにも悲しい
片隅の記憶の深い所に
静かに連れ去られた
僕は生きる弱虫
だけど真っ平御免だ
ねぇ僕に元気をおくれよ
こんな時こそ君の
君の笑顔を真っ先に見たいんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
何が悪いのさ
明日こそきっと
そうやって僕ら
瞬きの合間に
何が悪いのさ
明日こそきっと
そうやって僕ら
羽ばたきを増して
今日は風を生んだ
今日は体が浮いた
立ち止まれば
落ちてしまうような
不安定な空へ
安らげない僕ら
今日は巣から離れ
今日は風と遊んだ
何も悪くないさ
明日こそきっと
そうやって僕ら
逢えると信じてる
今日も君を想って
今日も君を感じた
いつかあの空で
笑顔で唄おうよ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
たった一言で
心拍数が跳ね上がる
一枚の微笑に
心臓が怒鳴り散らしてる
呟き
視線
存在
僕を蘇生させたのは君
こんなに大きな
生きる理由
ずるいよPACEMAKER
寿命を知る度に
残酷な美しさに溺れる
愛し合えるまで
心臓がもたないよ
何度好きになれば
許してくれるのさ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
注いで
呑ませたいモノ
ワンフィンガーで
トゥーフィンガーで
グラスの底を挿し湿して
注いで
酔わせたいモノ
ステア して
シェイク して
情熱のカクテルを浴びる
遺伝子のオーダー
呑むほどに酔うほどに
ハーフ&ハーフで
フルボトルで
明日に強く残して
この記憶を奪い続けて
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
純粋な幼心のままに
残酷な鬼の役目で
薄目で数え続けている
捕まえたいのは君
視界の隅に姿を追い
夕映えの後ろ髪
翻したスカートの裾
足音の先
茂みに覗く子悪魔な笑み
君が黙って帰ってしまっても
もうすっかり闇に包まれても
やがて朝が訪れても
薄目で数え続けている
ほら夕映えの
真っ赤なままに心に抱いて
僕はここを動けずに