詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
なんぜんと なんまんと あいのことばを
はきだして かきだして はこびつづける
なんぜんと なんまんと ただくりかえす
なきだして はきだして つのるおもいは
ただきみがすきですと あいしていますと
ひとりよがりのこいじ いじいじいじいじ
ふくざつなはいれつが ぼくをうごかして
たったひとりのきみに ほれつづけている
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
上目遣いに上半身
目を伏せれば下半身
不器用に繋がれた一枚のヒフ
不毛も無毛もなぞる指先
いい加減起きろよ
される前に眠っちまえよ
握りしめた手のひらで
負ける気がしない夜更けに
未来を扱く
勝てる気がしない夜明けに
未来を扱く
愛する名前を叫びながら
放物線の先で迷子が泣いた
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
味気なかった街並みに
色とりどりの花が咲く
遠く見慣れた山並みも
エアブラシで描いた春
季節が運ぶ
心を運ぶ
君が映った一枚に
ちょっと上目の春うらら
季節が彩る
君を彩る
また好きになっちゃった
ちょっと切ない春ららLove
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
僕の街にも
あの娘が帰ってきた
入り際のおすましに
お帰りと声をかけて
売り子さんに笑われちゃった
イチゴショート
モンブラン
母の喜ぶ顔が目に浮かぶ
僕はプリンが食べたかったな
帰りにサブレ貰った
これは父の好物だ
忘れずにペコの頭を撫でて帰る
売り子さん
やっぱり笑ってたけど
目が潤んでた
僕も
心にも 美味しい午後を 有難う 母とふたりで ゴチソウサマデス
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
今 やっと
眩しい陽の光を取り戻して
照らされて立ち昇る水蒸気を
見送り綴る 午後
君の更新を楽しみに待ちながら
君を 待ちながら
晴れたかい?
君の住む街も
晴れたかい?
僕への疑いも
こうして描き出す色とりどりの世界
君への想いは だてじゃないんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
君がいるから
僕の世界は続いて行く
変わらぬ温もりと愛で
いつだって君を迎えるよ
おかえり
元気そうで安心したよ
いつもの言葉は
君のためにあるんだ
変わることは怖くはない
変わらぬことも同じ
ただ辛く悲しく
もどかしい日々を耐えなくちゃね
変わらぬ僕を選んで
君を待ってる
大丈夫さ
消えたりしないから 笑って
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
俺しかいないときは
重宝がられていた
でも時は過ぎ
俺はどんどんくたびれて
今じゃなんだか
厄介者に格下げさ
しがみついてたすべてに
剥がされてゆくだけ
ああ 明日ベスト
明日こそいい日が来る
そう信じてる
ああ 明日ベスト
こんなにも困らせてたなんて
でも信じてる
明日こそいい日が来る
あああ 明日ベスト
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ねぇ教授
恋のCHEMISTRY
上手く行きません
データが目茶苦茶
理論も定説も
何ひとつ合致しません
聞いてます教授?
確かに
言いだしっぺは僕ですが
教授も協力して下さい
教授?
ねぇ教授!
遠くないですか?
二人ともモニター越し
この際
臨床試験!
ってダメですか?
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
逢いたいと願うから
些細な仕草までも
面影が膨らんで
君を見つけ出してしまう
朝日のように
真っ赤に
夕日のように
刹那に
毎日のように
この身は
毎日のように
生れ変わる
人は何故これほどまでに
情念に駆られるのか
ただならぬ苦しい想いを
愛しく擁くのか
ただ好きというだけで
天地に烈しく叩きつけられながら
淡い夢に酔うのか
存在だけで幸せなのに
許せぬ気持ちに囚われるのか
諦めるほどに
諦めるほどに
逢いたいと願うから
空気の色まで読むように
全ての物語に
君をさがし出してしまう