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山崎 登重雄 の部屋  〜 新着順表示 〜


[384] 深:君がいるから
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


いいひとでいたかった

君のいちばんいいひとで

ただそれだけの願い

もう僕は

どうでもいいひとだから

こんな後悔日誌

だけど残る願い

運命の糸くずだけでも

どこかに繋がってろ

見つめていける自由は

許されていますように

眠らずに寝言

あぁ

大好きな君

いつまでもそのままで

2010/05/09 (Sun)

[383] 紙一重
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真夜中に

一人歩く私の後ろから

ゆっくりと車でつけてくる



憂鬱になる気持ちを落ち着けるように

タバコに火をつけた途端



ハイビームで急接近

行く手をふさいで

軽のミニバンからゴツイ男が3人も



一人は私の顔を

一人は自転車を

一人は足元を



ライトで照らしながら

品定めしている



『身分証明証は?』

『こんな時間にどちらへ?』

『家はこの近所ですか?』



一度にしゃべるなうっとおしい

イライラで返事に時間がかかる

途端に



『自転車を照合します!』

『手荷物を拝見!』

『お仕事は何をされていますか?』



だから一度にしゃべるな莫迦

あぁ ハタと合点がいった

もうこんな時期なのか



季節の変わり目をこいつらで知るなんて

人事異動の季節ね

赴任してきたのねお巡りさんのニューフェイス



なんとなくこの状況は

つれさられて涙した女の子の

気持がわかる気がする



紙一重なのは

コイツらか

どんだけ妖しいんだ私 の方なのか

2010/05/07 (Fri)

[382] 深:Kiss Me Rain
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匂いの強い雨の中に
イケると踏んで薄着のまま
不調なリズムは身体を叩く

息を殺せ
視界を塞げ

あと少しだけ

雨よ

涙を隠せ

2010/05/07 (Fri)

[381] 深:Keep Of View
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街の暮らしは朝寝坊
抱え続ける昨日
のそのそ揺らして

ベッドから秩序
脱いだ通りにまとう
退屈な歯ブラシの手招き

街の日差しは蜃気楼
彷徨い続ける明日
しぶしぶ繰り出す

ヘッドから削除
似合わない服は脱げ
いくつになっていようが

洗いざらしの blue jean
破れた pocket
夢がこぼれてる

だからこのまま
そうさおまえと blue jean
破れた pocket
夢が 夢が
夢がこぼれてる

2010/05/07 (Fri)

[380] 深:這うような日々に
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好きじゃなきゃ
恋詩は書けないのさ

あんなに溢れた言葉が
何だか出が悪い

嫌いになったんじゃない
諦めることが

諦めなくちゃ それが
軌道に乗り始めた

好きだよ
でも それだけで

恋の詩が
愛し合う詩が

女ゆえの…
男ゆえの…

カタツムリのように
ヒトリで産んで来た

寂しいよ

もう 春だもの

髪を撫でて
キスしたい

君がいないなら
もう仕方がないことなんだ

2010/05/04 (Tue)

[379] 深:真夜中の革命
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ささやかなレジスタンス

敵わない恋でも

手伝ってくれるなら

泣いた夕日の数を

ふたりの朝日に変えよう

焦らずに

呼吸を整えて

さぁ言葉を撃て

2010/05/04 (Tue)

[378] 深:這是我的生存之道
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昨日までの消滅の群れ
明日からの再生の群れ

昨日までアバウト
13000の僕

明日からアバウト
10000の僕

並び続ける僕の毎日


倒し続けた日々
やがて倒れる日々

倒れる定めのドミノなら


少しでも明日の背中を
押していければ道は続く

2010/05/02 (Sun)

[377] 深:what's going on
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眠れない夜のドラッグ
純度の高いカフェイン
細身のハバナ・マイルド

啜りこむ漆黒の放熱
ゆっくりと体温を上げる
篭る香りは吐息で薄めて

やり過ごせるほど儚い
父に捧げる七日間戦争
栄光も敗北もない時の波

何もないんだ
せめて気取らせて

自分の言葉ぐらいしか
慰める術がないから

2010/04/30 (Fri)

[376] 深:分かって
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貴方はいつも分かるよなんて
ギター片手に爽やかすぎる

こんな気持ちは知られたくない
女ですからごめんあそばせ
強がりだって使いよう

それなりの夜ならフシダラで
それなりの朝は二日酔いした

腫れた瞼は誰のせいなの
女ですからごめんあそばせ
強がりだって使いよう

女ですから女ですから
振った男の気が知れないわ

そうよ私も女ですから
最後の笑顔を知らない貴方に
何度も転んで泣いて見せるの


2010/04/30 (Fri)

[375] 深:語りべ
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ふうふうからから風車
滲んだ柄は恋模様
あなたを想い吐息で回す
時の蚕の繭ひとつ

くるくるからから糸車
繭から紡いだ恋の糸
あなたを想い織り成した
時の間の詩ひとつ

ふわふわゆらゆら色衣
かかる小枝の未恋花
あなたを想い散るならば
時の腕の夢ひとつ


2010/04/30 (Fri)
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