詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
サンタを信じていた幼き日々が愛しい
見慣れた背中に夢は薄れた現実
何度か自らがサンタとなった
僕と同じ思いを 子等もしたのだろうか
クリスマスツリーに胸躍る
DNAに揺るぎなき記憶が息衝いているんだろう
拝啓、サンタクロース。
一度だけ、本当のあなたにお会いできませんか?
目を閉じて静かに眠りまっています
あの頃のようにやさしく微笑んで
父と母が僕の枕もとに現れますように
見慣れた背中が
やさしい手のひらが
ふぞろいなメリークリスマスのささやきが
一番欲しいプレゼントです
ツリーには
ふわふわの母の愛と
にぎやかな父の愛を
好きなだけ飾り付けて
世界中に灯るキャンドルの
その願いを少しずつ僕に下さい
ただ やすらかに
そう祈りたいのです
‐僕の空に輝く 父と母に捧ぐ‐
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
素直にその名を呼べたなら
君
僕
オマエ
オレ
あなた
わたし
溶けない時間が切なく軋む
栓を抜いて名を呼ぶだけなのに
閉じ込めてあげるのに
呼んでくれれば
一緒に漂いながら
ひとつに溶けていけるのに
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
僕は
懐から
黒い塊を取り出して
君を写す
君を写す
君を写す
CHEESE!
NO!
FREEEEEEZE!!
美しいモノ
永遠にしたい衝動
指先は躊躇わない
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
遠くない未来に
鏡に映る光と影に惑わされていたのだと
気付く日が訪れる
なんだ
自分の光と影
眩しくて
当たり前じゃないか
苦しくて
当たり前じゃないか
山頂に立ったときに
広大な眺めに感動するのではなく
自分の足で踏破した事実
だからこの目で見ることが出来た現実
このプロセスだけが
モノクロの景色すら
極彩色に変えることが出来る
だから
頼んだぜ俺
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
人生を楽しむために
君と生きていくために
僕は死ぬまで嘘をつくよ
君は自分に正直に
ただひたすら真っ直ぐに
生きればいいんだから
痛みや闇に襲われても
前を向いている証拠さ
光に向かって生きているのさ
何なら君の夢の中
住み込みでバクになる
痛みと闇は僕が食べるよ
ねぇ手を振ってみて
影も一緒に手を振るよね
ほらいつも傍にいるよ
君が白で僕は黒
未来に背を向けない限り
ゲームはずっと君の勝ちさ
君は笑えばいいんだ
その分僕が泣くから
大丈夫さ嬉し泣きだから
だから大嫌いで構わない
僕は大好きだから
君のかわりに嘘をつくよ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
既存の闇を埋めるまで
新たな闇を隠しながら
言葉を知るがために泣き
誰よりも言葉を尽くし餓え
舌が裂けるまで言葉を吐き
腹が裂けるまで言葉を飲み
頭割れ散るまで言葉を産み
地割れ堕ちるまで言葉に逆らい続ける
言葉を!
もっと言葉を!
詩人は何故詩人なのか
素直に人を生きなければ
愛し愛されるべきなのに
迷いの淵さまよう不治
たった一人を振り向かせることすらできない
脆弱な文盲を
生きなければならない
今をありのままに詩え
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
繋がらないSHを片手に
この星と会話をする
風温み光り穏やか
木々伸びやかに
花は咲き薫る
ナチュラル・シーン
顔を近づけては丁寧に尋ねていく
自分の足で歩き
自分の手で触れる
当たり前の光景は
変わらないという強さ
代役はいない
シーズン・インタビュー
時間の許す限り写して
感謝の一日がライブラリーに加わる
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
いつも見つめてくれる
俺だけの眼差しでいて
そう願い
そう信じて疑わず
ただ
確かめる強さは
ひとりじゃ足りない
言い出せない言葉が
俺を責める
背中の訳を
君に伝えたいのに
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
そんな愛しい痛みと
甘いくちづけを抱いて
見上げたり
見下ろしたり
情熱のままに
そして目覚めた朝に
夢じゃないんだと
君が証明してくれる
それが俺の幸福