ホーム > 詩人の部屋 > 山崎 登重雄 の部屋 > 新着順表示

山崎 登重雄 の部屋  〜 新着順表示 〜


[314] 深: 人生双六
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


狙って振った采の目も
止まった駒の鼻唄次第

往きつ戻りつ振り続け
挙げ句休んでまた進む

振って振って振り続け
何度振り出し戻ったか

勝った悦び数える度に
悔し涙はその数知れず

恨み辛みと聴こえしも
強ちそうとは限らない

やっと分かった双六の
人生さながら盆の舞い

誰より振った采の目で
拝めぬ眺めも味わった

振り出してこそ人生と
腹が決まれば話は早い

心底仰いだお天道様が
照らす明日に歩み出す

2009/12/16 (Wed)

[313] 深: 病み下がり
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


ベッドに沈む感覚だけ
寝返りの先は何もない
二ッ折りの小さな現実
閉じ込めた君だけ現実

失意が見せる夢はいつも

三文オペラのファントム
何度マスクを外しても
顔にくっきりと浮かぶ痕
同じラストに涙も涸れる

何度パズルを組み立てても
最後のピースが眠る場所は
誰も逆らえないだろう

同じ絵を何度も
自己満足か達成感か
絵に描いた女神が微笑むからなのか

目覚めれば床に散った現実
光と闇を交互に拾っている

正気か狂気かなんて誰かが決めてくれ

二ッ折りの小さな現実だけが
今の俺を衝き動かすだけ

2009/12/16 (Wed)

[312] 深: ふたりの子守唄
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


俺に好きだと言わせた癖に
不意にほろりと泣きやがる
女はごまんといる中で
何でお前と知り合った
何で二人は触れ合った

男は掃いて捨てるほど
何であんたに躓いた
何で心に触れさせた
あたし無言で頷いて
涙は勝手に流れてた

どうせ明日はやってくる
古い演歌で構わない


俺に好きだと言わせた癖に
不意にほろりと泣きやがる
傍にいるだろ信じていろよ
涙知るのは拭うのは
俺のこの手と疑うな

胸も背中も溺れるたびに
やけに怖くてまた泣いた
あんたの手だけに縋るよに
あたし無言でうなずいて
涙は勝手にながれてた

どうせ明日はやってくる
古い演歌で構わない
今夜ふたりで眠ろうか

2009/12/16 (Wed)

[311] 深: Ciao さんの部屋
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


鳥でさえ 祈り悟りて 生きるのに 人は愚かに 嘆くばかりと

2009/12/15 (Tue)

[310] 深: ありがとう
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


この腕に抱くのは限りがある

この足で歩くには限りがある

心を込めてもヒトヒトリ

尽くしきれないことは多い


折々の 心の色を あるがまま 天岩戸も 開くと信じて


傷付けて傷付いて何度も死を選んで

気付かされて今度は詩を選ぶ

生かしも殺しもするならば

生かされたように生きるべきだと


心なれ この心なれ 君となれ 裏切るなかれ 君と心を

2009/12/15 (Tue)

[309] 深: 欲しいよ
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


男は単純だからさ
そわそわするのさ

顔色は隠せないよ
だってバレンタイン

好きなヒトから
意地でも欲しいよ

男はホントに単純だからさ
情けないほどオロオロさ

大好きだから
君が欲しいよ

顔色は隠さないよ
だってバレタイン

誰にも渡して欲しくない
僕が必ずもらうから

2009/12/15 (Tue)

[308] 深: バレンタインに花束を
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


君はチョコレイト
僕はバラ
追憶のバレンタイン

ふたりの誓約の日は
恋人達も祝う日
愛を確かめたのは間違いだったね

七年目のバラは可愛くて
鉢に挿しただけで
紅く可憐に増えてくれた

歳月に花は減り
歳月に愛は枯れ
トゲは痛みの懺悔に変わる

君が耐え切れなかったのは僕のエゴ
君を許さなかったのも僕のエゴ

今でも記憶を正すように
滲んだ紅い花が咲くんだよ
小さな花がひとつだけ

2009/12/15 (Tue)

[307] 深: 恋愛モンスター
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


気付いた時にはもう手遅れ

心にしっかり住み着いた君

閉じ込めれば暴れまくるし

放り出しても暴れまくるし

育ち続ける恋愛モンスター

突然ツノが生えてくるんだ

堪らなくなる眠れなくなる

突然トゲが生えてくるんだ

何をしてても刺さって痛い

あの子が欲しいあの子じゃワカラン

誰に相談すればいいのさ

もういいかい まだだよ

隠れてなんかいないのに

君が欲しいよコノユビトマレ

それとも僕がツカマエチャウカ

どうして君じゃなきゃ駄目なんだろう

生きる理由に泣いてしまうよ

いつかホントにモンスター

君のその手で仕留めておくれ

2009/12/15 (Tue)

[306] 深: 言葉路
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


変幻自在に織り成して
涙の数を減らしたい
笑顔の数を増やしたい
眠れぬ夜を減らしたい
爽やかな朝を増やしたい

それができるなら
この路を何処までも
何処まで歩んでも

人の心の垣根を伝い
家並みも庭の草花も
番犬も眠り猫も
スズメもカラスも
狭苦しい路地裏も
追い込まれた袋小路も
かけがえのない情景

まだ近所しか知らない
あまたの人路くらし路
ときどき迷子になりながら
もっともっとと訪ね歩いて

2009/12/15 (Tue)

[305] 深: 心技体
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


心を定め
技を磨き
体を作る

心を込めて
技を尽くし
全身全霊

いつしか忘れ
いつしか手を抜き
いつしか背を向ける

恋愛は格闘技だった

かかって来い!

2009/12/15 (Tue)
623件中 (311-320) [ << 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 >> ... 63
- 詩人の部屋 -