詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
涙の数だけわかった愛を
言葉に浮かべて乾杯を
ロック・アイスに
クラッシュ・アイス
命の水で溶かしましょう
失恋話はシェイクして
笑い話で召し上がれ
運命なんか飲み干して
ネクスト・オーダーしませんか
お支払いならあなたの詩を
独り酔うのも結構ですが
酔わせてみるのもおつなもの
今夜も何処かで扉が開いて
お越しになるのを待ってます
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
夜空がタマンネーから走ってた
想いがトマンネーから走ってた
で、朝日が見たくなった
で、その先もずっと先も
で、ガス欠になるまで走ってた
行き過ぎちゃった?
妄想族だからな…
だって何度も見てーじゃんよ!
あの笑顔は…
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
Aから記して変換
Iから記してEnter
何度も 何度も
ScrLk効かない
CapsLock叶わない
Ctrl出来ない
Home…End…
繰り返して
PgUp…PgDn…
探して
指す度に逸れる矢印
横並びのエレベーター
Fの付いた数字
あなたは何処に
BackSpace削り取られた言葉
Delete飲み込まれた言葉
何度も何度Esc
こんな渇いた感触じゃなくて
触れたいのはあなた
繋がりたいのは心
Ctrl… Alt… Delete…
悲しい運命だとしても
Ctrl… Alt… Delete…
また此処に戻る
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
静かな闇 雲間の星
地上のあかりが宙に噛み付いて
夜を許さない
僕は眠らない
僕には礼拝堂だった市役所前の電話ボックス。
君の番号を握りしめて生きながらえていた夏。
真反対の季節になってもここに来てしまう夜。
ため息が吐き出す煙草の煙が滲んでは消える。
そのまま見上げた市役所の壁には君が笑っていた。
リアルな君も映し出された君も君に変わりはない。
僕の行く手にたたずむ月と背中の月。
風が記した雲のラインに星が列んでいる。
君に辿り着くための誘導灯と滑走路。
双子の月 風間の路
無上のひかりが胸に住み着いて
僕を許さない
今も眠れない
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
きらいだよ 暗い言葉ばかりで
しかも難しい言葉ばっかじゃん
読んでてすごく重たいんだよ?
だから わたしはきらいだよ?
あなたの書くぽえむは大きらい
きらいだよ 甘い言葉ばかりで
信じた赤頭巾は喰われたじゃん
信じた白雪姫なんて毒殺だよ?
だから わたしは信じないよ?
あなたの書くぽえむは信じない
たとえお伽噺で幸せな最後でも
つらい想いをしなきゃなんない
だからね ぽえむなんかきらい
わたしは ぽえむなんかきらい
やだやだ ぽえむなんかきらい
だってそう みんなが読むから
あなたのぽえむに恋敵が増える
だからね ぽえむなんかきらい
わたしは ぽえむなんかきらい
やだやだ ぽえむなんかきらい
ぽえむ大きらい あなたが好き
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
悲しみの声で扉が開く
虚勢の翼が舞い上がる
もう鳥じゃないと
羽の色を棄てて
もう獣じゃないと
体の色を棄てて
見つけた獲物は
アスファルトに浮かぶ
冷たいゼブラ
悲しみの歌で扉を開く
虚勢の言葉を紡ぎ上げる
もう誰も信じないと
心の色を棄てて
もう誰も愛さないと
男の性を棄てて
昼も夜も闇
ぶらさがっては
逆らい続ける愚かな毎日
嘶きもしない
動くはずもない
冷たいゼブラに跨る影
愚かなBATMAN
愚かなBADMAN
泣き言のBLUES
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
長い間 眺めてきたんだ
あの映画なら数え切れないくらい
あの歌なら何度も声を嗄らした
一緒に過ごしながら 時間は
遡ったり進んだり 僕を連れてゆく
リメイクを繰り返し
リテイクを吐き出し
長い間 眺めてきたんだ
あの日のシーンを誰もが演じている
あの日のフレーズを世界中が歌う
一緒に過ごしながら 時間は
突き放し呼び戻し 僕を連れてゆく
サヨナラを繰り返し
アイシテルを吐き出し
これからも 漂うんだ
あの人と巡り逢う約束をしたから
あの人も僕と同じ旅人だから