詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
夕暮れ 川べり 帰り道
ゆっくり捲る 紙芝居
あかねの空と お月様
並んで腰掛け 見上げてた
君のコートの夕焼けと
マフラーの裾 風に揺れ
僕のハートの夕焼けと
巻き毛のしっぽ 君に揺れ
眠る太陽 さようなら
包む眼差し お月様
淡い呼吸に 星は揺れ
染み込んでゆく 冬の空
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
私に流れるメロディーが
ときどき切ないJAMをする
アイタクテ アイタクテ
泣き出しそうな夜もある
私がお風呂で歌うのは
楽しいだけじゃないんだよ
ホラ アイタクテ アイタクテ
泣き出しそうな夜になる
どんなに声が震えても
ハダカの私でいられるから
どんなに涙が溢れても
スガオの私でいられるから
歌詞を忘れたふりをして
ブクブクブクってお湯の中
あなたのコトを歌ってる
あなたのナマエを呼んでいる
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
サイクロン掃除機みたいな風が
空を隅々まで磨いていった
雲ひとつない満天の星空
月は真上に凛として
頭上の笑顔に身を任せて
チキンは空を飛びたくなった
羽ばたきはしないけど
風を追いかけてみる
愛車を思い切り走らせた国道
ノンストップのコースレコードだ
正直… 星にならなくてよかった
少し膝が笑ってるけどチキンはご満悦
CDの代わりに借りた時間を返しながら
ゆっくりとゆっくりと帰る
肩を並べた風に名前を聞き忘れた
今度逢ったら教えてもらおう
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
身の回りのすべての磁力に
人の羅針盤はクルクル回る
激しく指し示すかと思えば
二度と指さない場所もある
指したい場所ほど
ユラユラぶれて戸惑うばかり
辿り着きたいのに
針が聞き分けなくて情けなくて
心の針はチクチクと
聞き分けなくて情けなくて
でも人生の大冒険は
やっぱり人をアツイ塊にするんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
通り涙 拭うまでもなく
視線を落として
にわか涙 拭うまでもなく
瞬きを ひとつふたつ
きっとヒーターのせいで
胸だけがアツイ
あの空に視線を戻せば
あの雲はもういない
僕の真上にあったのに
きっとヒーターのせいで
雲は流れて
僕は焦がれて
胸だけがアツイ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ヒーターを抱きながら
窓を開け放ったままで
雲が
手が届きそうな雲が
雪が降るかも知れない雲が
ねじれながら雲が
湧いてくるような雲が
窓から入ってきそうな雲が
雲が
ヒーターを抱きながら
窓を開け放ったままで
涙が降リ出した
僕は
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
星の欠片を持って生まれた人
間違いなく君は天才だよ
だからみんな憧れて
君を見つめて魅了される
持って生まれた星だから
好きにならずにいられない
君は命のひかり
あっと言う間に天高く輝いて
二度と触れられなくなるだろう
だから抱きしめたいと
今も僕は叫び続けるんだ