見慣れた景色いつもいる部屋の窓木々の間を小鳥がすり抜ける羽ばたきがまとう空気が“さわ”と葉を揺らすそこに風がある肌に触れなくても風が見える小さな風四、五本の枝を触り抜け元の空気に戻る桜の大樹の一葉だけが揺れるそこに風がある
[前頁] [山崎 登重雄 の部屋] [次頁]