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山崎 登重雄 の部屋


[241] 精読詩B さかな
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


部屋の中に違和感をむき出しにした水槽

空間を無視した異世界に君を飼っている

希少な彼女は優雅に泳いでみせる
餌をねだるエロチックな唇

魅せつける腰付きでターンしては
水滴を飛ばして俺を誘ってきやがる

希少な彼女は自信たっぷりに振舞う

いじわるして餌の素振りで仕掛ければ
大胆なボディーで弓なりにジャンプ

やっぱり俺が折れるのか

希少な彼女の視線の脇で
俺は犬のように這いつくばって

水浸しの床を拭き続ける

2009/11/30 (Mon)

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