詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
風を切って 街に向かって
堰を切って 僕は飛び出す
次の電車まで あと10分
惰性でなんて とってももどかしくて
駅までの下り坂を 足が絡まるくらい
ちからいっぱい こいで こいで
風よりも早く 自転車を操って
ちからいっぱい こいで こいで
突然なんだもん 君が来るから
ホームの中まで 飛び込んじゃうくらい
ちからいっぱい こいで こいで
やっと会えたね おいで おいで
帰り道はのんびり すりむいた足を口実に
君の姿を確かめるように そっと見つめて
からから 空回りは 自転車だけ
押して帰るけど 恋で 恋で
君と一緒に 恋で 恋で…
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