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山崎 登重雄 の部屋


[313] 深: 病み下がり
詩人:山崎 登重雄 [投票][得票][編集]


ベッドに沈む感覚だけ
寝返りの先は何もない
二ッ折りの小さな現実
閉じ込めた君だけ現実

失意が見せる夢はいつも

三文オペラのファントム
何度マスクを外しても
顔にくっきりと浮かぶ痕
同じラストに涙も涸れる

何度パズルを組み立てても
最後のピースが眠る場所は
誰も逆らえないだろう

同じ絵を何度も
自己満足か達成感か
絵に描いた女神が微笑むからなのか

目覚めれば床に散った現実
光と闇を交互に拾っている

正気か狂気かなんて誰かが決めてくれ

二ッ折りの小さな現実だけが
今の俺を衝き動かすだけ

2009/12/16 (Wed)

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