詩人:山崎 登重雄 | [投票][得票][編集] |
ベッドに沈む感覚だけ
寝返りの先は何もない
二ッ折りの小さな現実
閉じ込めた君だけ現実
失意が見せる夢はいつも
三文オペラのファントム
何度マスクを外しても
顔にくっきりと浮かぶ痕
同じラストに涙も涸れる
何度パズルを組み立てても
最後のピースが眠る場所は
誰も逆らえないだろう
同じ絵を何度も
自己満足か達成感か
絵に描いた女神が微笑むからなのか
目覚めれば床に散った現実
光と闇を交互に拾っている
正気か狂気かなんて誰かが決めてくれ
二ッ折りの小さな現実だけが
今の俺を衝き動かすだけ
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