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山崎 登重雄 の部屋


[332] スナイパーの恋
詩人:山崎 登重雄 [投票][得票][編集]


寂しさって奴から しつこく迫られて

依頼を請けた 恋を捜した


君を選ぶのに 時間はかからなかったよ

スコープを覗いて 照準を合わせて


たった一度の告白で 決めるために何度も

『君が欲しい』 それを放つだけなのに


震える指先が勝手に語る 君を失いたくないと

スコープを覗いては 照準を合わせて


百も承知の君の急所 仕留められずにいるのさ

大切な君だから 何よりも躊躇うままに

2010/01/15 (Fri)

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