これでいいなんて誰にも言い切れない。何も始まっちゃいない。何も終わっていない。そして誰にもわからない。どこにいるんだろう。どこに行くんだろう。ベッドで本を読む。最初の数ページで眠りに落ちる。そのうちどうでもよくなる。何の本でも。どんな本でも。タイトルすら知らない。知りたくもない。ここに誰かいるよ。
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