詩人:山崎 登重雄 | [投票][得票][編集] |
雨上がり まだ重い空
寒いねって ひとりごと
聞こえたはずの 君は
じっと空を 見つめてる
凍える風が 吹き抜ける
『ねえ もう帰ろうよ』
笑顔だけで 返事はない
ずっと空を 見つめてる
想像できないこの日々を
・・・じっと空を 見つめてる
創造できたらいいのにね
・・・ずっと君を 見つめてる
帰り道のコンビニ 君は雑誌を
僕は ワインとサンドウィッチ
君にお風呂を勧めたら シチューを作る
君が出てきたら 僕が入る
食卓の準備を済ませる君
あがって僕はサラダを出す
シチューの鍋を挟んで『いただきまーす』
君の笑顔まで美味しい『ごちそうさまー』
片付けている間 窓越しの空を気にする君
片付け終わっても ずっと見ている君
『気象情報を見てごらん きっと夜中だよ』
じっと検索している やっぱり夜中らしい
こんな時は少し仮眠を取ればいい
先に寝かせてもらうことにする
はっと気付くと 隣で寝ている君
そっと抜け出て キッチンへ
ホットワインとサンドウィッチ
できたら 君を揺り起こす
『降り始めたよ』飛び起きる君
ワインを手渡して 窓を開けた
勢い良く降る雪 もう周りは白の世界
出る気満々で 着替えだした君
笑って制して『休んでから出掛けよう』
飲んで食べて また一緒に眠った
一面の銀世界 にはならなかったけど
十分積もった世界 君と一緒に
おそろいの長靴で 出かけよう
滑らないように ちゃんと踏みしめて
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