詩人:魅依 | [投票][編集] |
人なんて大嫌いだと
あの子は言った
大切にしても
離れていくから
ずっと一緒に
なんていられないから
すぐ居なくなるから
助けてあげたいのに
助けられないから
だから
人なんて大嫌いだ
と君は泣いた
君は消えた。
すべてを覆い隠す
暗闇の中
残された僕は
消えた君を
思わずには
いられなかった。
詩人:魅依 | [投票][編集] |
私が私で有れたなら
君達は今、
此処に居たのかと。
不意に、考えた。
人は1人だが、
1人であって
独りでは無く。
嗚呼もう、面倒だなぁ。
いらないや。
そうやって生きてた。
私はそう生きて、
“ワタシ”はそう
生きなかった。
だから自分が解らなくて。
握りしめた腕に、爪痕。
増えた傷。
薄く成った傷。
偽りの個性。
握ったてのひら。
汚れたバット。
割れたコンクリート。
消えた叫び。
奇妙な笑い声。
くしゃくしゃな髪。
燃えた紙。
舞う灰。
美しい景色。
会話。
交流。
血塗られた過去。
ナミダ。
低い苦痛の声。
止まらぬ動悸。
くるくる回るタイヤ。
光る信号。
本心からの
笑 い 。
頭に入らない。
容量オーバーデス。
データ消去ヲシテ
新シイ記憶ヲイレマスカ?
何かが
音を立てて
コ ワ レ タ 。
詩人:魅依 | [投票][編集] |
君は
僕の事を知らない
それでも僕は
君を知ってる
一つの身体に
2つの人格
君は知らない
僕という人格が
いることを
でも、恐がらないで
いいんだよ
君を助けたい
だから
恐がらないで
暗闇に怯えなくて
いいんだ
君はこの世界に
いてもいいんだよ
護るから
君、君
大切な子
二重人格
そんな事
気にするな
君は僕
僕は君
今日も僕は
君の身体をかりて
僕のする事をする
それがどんな事か
なんて、
君は知らなくて
いいから、ね
ばいばい
詩人:魅依 | [投票][編集] |
いったい貴方に
何があったんだろう
もしかしたら
傷つけられた?
否定された?
馬鹿にされた?
苦しんでる?
泣いてるの?
それとも
泣く事が
出来なくなったの?
以前の私みたいに
何もかもが偽りだと
気付いてしまった?
そうね
気付いてしまったかも。
でも大丈夫だよ
どんなに貴方が
貴方自身を否定しても
私が否定しないから
貴方が笑ってくれるまで
私が支えになるから、
詩人:魅依 | [投票][編集] |
大切な人
傷ついてる
目の前では
怒りを表して
涙を隠してる
嗚呼、
護りたい。
私に力があるのなら
貴方と同じ場所に
いたのなら
何か出来ないのかしら
大切な人
貴方、を
護りたい。
何も出来ない
私を許して
私は自分が
無力だと解ってるの
それでも
護りたい。
トラブルにより
傷ついてしまった
貴方の心
私に話してくれた
なのに私は
何も出来ない
ごめんなさい、
貴方の心を
護りたいのに
ごめんなさい、
何が出来るの
嗚呼、せめて
貴方をこれ以上
傷つけないよう、
私は笑うわ、
怖がらないで
私がいるから
泣かないで
私は貴方の味方だから
詩人:魅依 | [投票][編集] |
降りしきる雨の中
一人の少女が
歌っていた
詩を、言葉を
歌っていた
街行くもの皆
傘を差し歩いて
少女の前を通り過ぎた
少女は傘もささず
ただ歌っていた。
口から零れる歌は
とても綺麗で
残酷だった。
少女の祈り、
皆が幸せで在る事
誰かが幸せに
なる事を祈り
歌う
少女は少女が傷ついても
ただ幸せを歌っていた
誰かが幸せになる事
それが少女を一番傷つけていたとしても
少女は歌う
祈る、
その命が尽きるとき迄
詩人:魅依 | [投票][編集] |
小さい夢
消えた、
壊れて
失った
あのころの
きょろりと空を
見つめた瞳
茶より濃い
さらさらした
かみのけ
ひまわりの様に
ぱっとした
明るいえがお
すべてが消える
救われた、
差し伸べられた
小さいてのひら
あのころのまま
あのころの様に
もどりたい
もどりたい
あのこもあの人も
もういない
帰ってこない
消えないでと
願っても
消えてしまったの
願っても
駄目だったの
世界は回る
誰かの命が
消えてしまった時も
いつかは消える
世界が回る
記憶が消える
他の新しいものに
出会うから
消えないで
あのこといた
記憶
もう一度
あわせてください
クリスマスなんていいから
なにもかも
いらないから
あわせて、
あわせて。
それが駄目なら
僕からもう何も
うばわないで
もう何も
消えて欲しくない