降りしきる雨の中一人の少女が歌っていた詩を、言葉を歌っていた街行くもの皆傘を差し歩いて少女の前を通り過ぎた少女は傘もささずただ歌っていた。口から零れる歌はとても綺麗で残酷だった。少女の祈り、皆が幸せで在る事誰かが幸せになる事を祈り歌う少女は少女が傷ついてもただ幸せを歌っていた誰かが幸せになる事それが少女を一番傷つけていたとしても少女は歌う祈る、その命が尽きるとき迄
[前頁] [魅依の部屋] [次頁]