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魅依の部屋


[17] なみだ
詩人:魅依 [投票][得票][編集]


降りしきる雨の中

一人の少女が
歌っていた

詩を、言葉を
歌っていた


街行くもの皆
傘を差し歩いて

少女の前を通り過ぎた

少女は傘もささず

ただ歌っていた。


口から零れる歌は

とても綺麗で

残酷だった。


少女の祈り、
皆が幸せで在る事

誰かが幸せに
なる事を祈り

歌う



少女は少女が傷ついても
ただ幸せを歌っていた



誰かが幸せになる事
それが少女を一番傷つけていたとしても








少女は歌う




祈る、










その命が尽きるとき迄

2008/12/14 (Sun)

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